
この夏、『引き算の子育て』を読みました。
より良い子育ての情報があふれ、つい「足し算」の育児に焦り、疲れてしまいがちな現代に。本書は、「手出し、口出しをしない」という引き算の大切さを、優しく語りかけてくれます。
著者の井本先生は、**「外の評価軸は外の評価軸。でも自分は自分。そういうスタンスを貫けることが生きる力」**と言っています。大人の役割は、ありのままでいられる状況をつくり、その姿をただ信じて見ていてあげることなのだと。
なかでも心に残ったのが、「どんな道を歩むことになっても、その人らしくいられる限り人は輝く」という言葉でした。
どんな道を選ぶのか。
どこへ向かうのか。
その答えを大人が決めるのではなく、子どもが踏み出す一歩を面白がりながら、少し離れたところで待っている。
そんな「引き算のまなざし」を大切にしたいですね。
「信じて待つ」ということ。そう思うと、肩の荷がふっと軽くなる一冊でした。
そして、読み終えて残った問い。
「その人らしくいられる」とは、どういうことなのだろう。
もう少し考えてみたいと思います。
参考資料:宮本哲也・井本陽久・おおたとしまさ著『引き算の子育て』Gakken, 2025