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【キミイロ限定記事】不登校を経験した子どもによる座談会 〜母から見た不登校のその先②〜

2024/04/27 更新
キミイロ編集部

この動画は娘が高校が決まった春、3月に撮影されています。
小6〜中3まで不登校だった彼女は、通信制高校を経て、公立大学に総合選抜で受験して合格しました。
娘は、自分は何がしたいのかずっと探していました。中学の間は舞台衣装に興味をもち、服飾系の大学に何度も見学に行ったり資料を取り寄せたり、さらには大学で開催している生涯学習コースに応募して洋裁の勉強もしました。でも何かピンとこなかったらしく、高校1年次は地方創生や政治に興味をもったことから政治部に。ネットの学校では音信不通になる部員が多く、グループの話し合いで自分ひとりしか出席してないこともありました。担当の先生には「○○も頑張って連絡しようとしているんだから、あなたが頑張り続けてくれないと」といわれ、8か月頑張りましたが、最後の発表まで残り1か月というところで心折れてしまうという、本当に悔しい経験もしました。地方創生への興味は変わりませんでしたが、2年生から自立のために親元を離れることを決意しました。遠く離れた大学に何度も見学に出かけ、最終的には観光(地方創生)と舞台芸術が専門の大学に巡り合い、必死に小論文の勉強をしてなんとか合格をすることができました。
不登校でずっと家にいた娘が、この春から自宅から遠く離れた土地で1年間の寮生活、しかも4人部屋の共同生活を始めました。
本人は、今も自分に全く自信がないと言いますが、母にとっては尊敬の対象でしかありません。自分の道を真剣に考え探し続け、チャレンジし続けた学生時代は、学校に通っていなかったけれど全く色あせない素晴らしい時間だったと思います。
いつの間にか娘を心の支えにしてしまっていた母は、取り残されたようなさみしさに押しつぶされそうになっていますが、私は私自身の道をなんとか頑張っていきたいと思います。

(タマさんの母)

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