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【キミイロ限定記事】夜間中学ってどんなところ?
相模原市立大野南中学校分校 夜間学級に伺ってきました。

2023/11/14 更新
キミイロ編集部

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場所は、小田急線相模大野駅から徒歩15分、神奈川県立神奈川総合産業高等学校内。
2022年4月に開校し、今年度の全生徒数は27名。市内在住者と市外在住者が半々、日本籍17名、外国籍10名です。10代から60代まで幅広い世代の人が集い、とにかく生徒の皆さんが明るく楽しそうにしているのが印象的な学校です。

入学対象者は、
 ◇義務教育を修了しないまま、学齢期を経過した人 
 ◇様々な理由により十分な教育が受けられないまま中学を卒業した人
 ◇外国籍等で日本の義務教育に相当する教育を受けていない人
のうち、3年間、週5日学校に通い、中学校の全教育課程を学ぶ意欲のある人です。

夜間学級の生徒の特色にしっかり対応できる経験豊富な先生方が配置されていますが、それでも、これだけ多様な生徒と向き合っていくのは大変難しく、互いの授業をサポートしながら意見を出し合って共に作り上げている話に感動しました。

授業も見学させていただきましたが、国語の漢詩の授業では、中国人の生徒さんが次回朗読してもらえないかと先生に依頼されていたり、理科の電流の流れの授業では、先生伝えた言葉をサポートの先生がPCを活用して生徒の母国語で解説、生徒がにっこりとうなづくというような場面もありました。

この学校では、日本語を学ぶ授業をあえて設けていませんが、一方で教科ごとに様々な工夫をして生徒の学びたいという意欲を全力で応援している様子がよくわかりました。

令和5年4月現在、相模原市と協定を締結している自治体は15市町村。入学を希望する生徒の増加に伴い協定締結先も増えていきそうです。

入学を希望する方は、まずはお住まいの市町村で相談し、申請書の提出、夜間中学での面談を経て入学予定者として決定となります。

先生方が懸命に工夫して作った授業は生徒の好奇心をグッと引き出し、明るい会話が飛び交いっていました。

こんな素敵な学校ができたことを、多くの方に知って頂きたい!
夜間学級の先生からのメッセージを動画に収め、明るい気持ちで帰路につきました。

相模原市立大野南中学校分校 夜間学級のHPはこちら

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