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「あすなろの家を一言でいうと“おばあちゃんの家”って感じかしら。」
代表の金子さんは、隣の部屋で過ごす子どもたちとゆったりと寄り添うスタッフの皆さんを見ながら、穏やかな笑顔でお話しくださいました。
味のある古民家を活用した座間市役所の筋向いにあるミナクルあすなろの家は、約20年前、相模川のほとり四ツ谷という場所で、元教員の方が地域の主任児童委員さんに声をかけたのがきっかけで始まりました。当時は居場所というものがほとんどなく、海老名市や大和市からも子どもが集まっていたそうです。最近、当時の子どもたちが成人式を迎え、現在の移転した場所に報告にきてくれたという記事がHPに掲載されていました。
現在、中学生が5人と、通信制大学に通っている子が在籍。中学校には毎月の活動報告書をスタッフが持参して子どもたちの様子を共有しています。
午前中は個々が持ち込んだ教材で勉強に取り組む時間、お昼を挟んで午後は自由に過ごす時間、とざっくりと決めてはいるものの、その子に合った過ごし方をしてOK。半日だけ過ごす子もいれば、一日お弁当をもって過ごす子もいるそうです。
壁に飾られた絵手紙は、子どもたちの作品。率直な思いが凝縮されることもあり、作品からその人の内面に気づかされることもあるようです。
座間市内はもともと、学校内での居場所づくりなどについて先進的な事例のある地域ですが、市内だけでなく、おとなり海老名市での不登校に関する研究会や協議会にも積極的に参加、近隣団体とのネットワークや行政・教育委員会・社会福祉協議会との関係も、子どもたちを地域ぐるみで見守るために大切にされています。
インターネットやAIが生活に浸透してきた今の時代だからこそ、リアルで温かく見守り、寄り添うスタッフのみなさんの思いが、不登校の子どもたちや親御さんの心に沁みるのだろうと実感させられた今回の訪問でした。
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